「バチンとやるのが毎回いや」針を刺さなくても大丈夫 糖尿病患者の悩みをテクノロジーで解消

「バチンとやるのが毎回いや」針を刺さなくても大丈夫 糖尿病患者の悩みをテクノロジーで解消

糖尿病患者とその予備軍は日本に2000万人存在するといわれ、糖尿病は「国民病」といっても過言ではありません。糖尿病患者の悩みのひとつが1日1回以上、指先に針を刺して採血する血糖値の測定といわれていて、この悩みをテクノロジーで解消したスマホ連動の測定器が静岡県内でも広がりを見せています。

<松本公子さん>
「病院で待ってるときはすごい血糖値高いんですよ、診察が終わるとガーンと下がるんですね。で薬局で倒れて救急搬送」

およそ40年前、20代の時に糖尿病を発症した松本公子さんです。車の運転をすると緊張が高まり、血糖値が高くなるそうです。

「ピーピー257高いやばい」

スマホに表示された数値。空腹時100以下が正常と言われているので、2倍以上の高い数値です。

<松本公子さん>
「こんにちわ」

<医師>
「体調はどうですか」

<松本公子さん>
「まあまあです」

松本さんの糖尿病はやや特殊で食事を取る取らないにかかわらず、心理的なストレスなどが加わると血糖値が激しく変動するそうです。インスリンを注入するなどして、血糖値をコントロールする必要があり、松本さんの場合は、測定のための採血を一日4回から5回行う必要がありました。

血糖値を測るたびに指先に針を刺し、採血する必要があり、長年続けたことで指先が硬くなり、採血しにくくなったり、激痛が走ることもあり、悩みの種でした。

松本さんが浜松市の糖尿病の専門医菊池医師に勧められ、使い始めたのがこの血糖値モニターです。

<松本公子さん>
「(良かったのは)やっぱり採血が減ったこと、バチンてやるのが毎回嫌で」

500円玉サイズのこの円形のものがセンサー。中央に着いた針が皮膚から血糖値を測定します。そこにアプリを入れたスマホをかざすと血糖値などのデータが表示されます。

<松本公子さん>
「いつでも測れる。寝てても測れる。瞬時にわかるのですごく便利です」

データは常に計測されているので、長期間のデータも自動的に蓄積され、治療にも役立つといいます。

<きくち内科クリニック 菊池範行院長>
「血糖の変動をみることによって正確な治療、より詳しい治療が心がけることができる」

糖尿病患者の悩みをテクノロジーで解消したスマホ連動の血糖値モニター。今年4月に保険の適用範囲が拡大されたこともあり、ここ1年ほどで菊池医師のクリニックに通う糖尿病患者およそ100人が利用していて、静岡県内でも広がりを見せています。

#LIVEしずおか 7月21日放送

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