■第6講座:糖尿病に対する理学療法アプローチ – 糖尿病腎症に対する理学療法および運動が継続できない言い訳対策 行動変容理論を用いて –

■第6講座:糖尿病に対する理学療法アプローチ – 糖尿病腎症に対する理学療法および運動が継続できない言い訳対策 行動変容理論を用いて –

【講習会概要】
生活習慣病の代表である糖尿病は、血糖コントロールが低下すると脳卒中や心疾患などの心血管系リスクが生じます。さらに慢性的な血糖コントロール不良は、糖尿病性網膜症による失明、糖尿病性腎症および糖尿病性腎臓病による人工透析、神経障害や末梢血管障害を要因とする糖尿病足病変による切断など、リハビリに関わるセラピストの対象疾患の原因となるのが糖尿病です。糖尿病患者に対する医療点数は現在ありませんが、我々セラピストが関わる疾患の背景に糖尿病が多いのは事実です。

このセミナーでは、理学療法対象疾患の背景にある糖尿病に関して、関連学会のガイドラインやエビデンスに基づいて糖尿病の病態を理解し、二次予防、三次予防に繋がる関りができるような内容を示します。セラピストは糖尿病の治療(食事療法、薬物療法、運動療法)の一つとして運動療法を用いますが、糖尿病を有する患者では運動器の問題を抱えている場合が多く、各セラピストの関り方が予後を左右するといえます。

例えば、糖尿病性腎症を合併したうえでサルコペニアが重複している場合、腎症による心疾患や死亡のリスクを回避するために蛋白質制限やSGLT2阻害薬(血糖コントロールおよび心腎保護などの効果)を使用すると、筋肉量の減少に繋がり、筋量の減少により血糖コントロール悪化、および日常生活活動の低下などに繋がる場合があります。理学療法対象疾患のみの考えでは、木を見て森を見ずということになりかねませんので、糖尿病を主体とする生活習慣病に対して、運動療法のみならず食事療法や薬物療法を加味した指導が必要です。

このセミナーでは、単なる理学・作業療法の対象疾患の背景にある糖尿病という認識ではなく、糖尿病と糖尿病に関連するものをターゲットとし、理学療法の視点での関りができることを目指します。

■第6講座
 糖尿病腎症に対する理学療法および運動が継続できない言い訳対策
 −行動変容理論を用いて−
講師:近藤 寛 先生

<学習内容>
1. 糖尿病腎症の概要
2. 糖尿病腎症の病気分類,診断基準
3. 理学療法評価(リスク管理)と運動療法
4. 運動継続が困難な理由
 ―天候や疼痛などー
5. 運動継続に関わる要因
 ―環境因子や心理的因子などー
6. 行動変容について

アーカイブ受講は下記リンクより
▷▷https://rehatech-links.com/seminar/22_1_19/

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