汗で糖尿病が分かる?

汗で糖尿病が分かる?

正確には、汗で糖尿病(の検査に必要な血糖値)が分かります。
以下は発表された一部の論文です。

興味のある方はご覧ください。
参考文献:Personalized sweat sensor reliably monitors blood glucose without finger pricks(米国化学学会(ACS) 2021年5月5日)

①血糖値とは
血液の中にある糖の濃度の値です。
糖はご飯やパンなどの炭水化物、いもや菓子などにも含まれています。
健康な人の血糖値は、食事の後に上がって、下がります。
糖尿病などの人の血糖値は、食事の後に上がって、下がりにくいです。
血糖値が下がりにくいと、体に悪い影響を与えます。
血液の通り道である血管に糖が汚れとして蓄積され、体にきれいな血液が送りにくくなってしまうのです。
それによって血管が硬くなり(これを動脈硬化という)、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こすこともあります。
血糖値を上げにくい食事について、詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。

②自分で行う血糖値の測り方
健康診査や健康診断では、看護師がひじの内側あたりから注射針を刺して、血液を取ります。
しかし糖尿病の患者さんは、自分で血糖値を測ります。
現在、日本では手の指先に細い針を刺して、血液をセンサーに取って行います。
実際に使う機器を貼り付けていますので、ご覧ください。
いろいろなメーカーから発売されています。

③なぜ血糖値を汗で測るの?
糖尿病患者さんの生活の質を上げるためです。
血糖値を測るために、毎日、自分の手の指先に針を指すのは痛いですよね?
針を刺す痛みや精神的な苦痛は、糖尿病患者さんにとって大きな問題です。
ただでさえ食事療法、運動療法、薬物療法に頑張って取り組んでいらっしゃるのに、ご自分の体に穴を開ける訳ですから。
穴を開ける、は大げさでしたか?
しかし、治ることのない糖尿病とずっと向き合っていくために毎日することは本当に大変です。
この血糖値を測ることを少しでも楽にすることで、糖尿病患者さんの生活の質が上がることを期待します。

<番外編>
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引用:フリースタイルリブレ

こちらは、血糖値を測る機器です。
最近、医療保険が適用されるようになりました。
なんと、24時間の血糖値をずっと図り、記録までしてくれるのです。
スマートフォンと連動してデータを集めることができるので、血糖値を測るのが面倒な方にはおすすめです。

まとめ
血糖値が汗で測ることができるようになります。
このことから、糖尿病患者さんや糖尿病の疑いがある方に多くのメリットができます。
楽に血糖値を測ることが人々の生活の質の向上につながるのは、とても良いことですね。
近い将来、健康診査や健康診査で注射をしなくて良い日が来るかも知れません。

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