食欲がなくなる糖尿病の薬は米国では美容整形で使用され、品薄になった

食欲がなくなる糖尿病の薬は米国では美容整形で使用され、品薄になった

2022年9月に、日本イーライリリーが一般名チルゼパチドという注射が厚生労働省より「2型糖尿病」の治療薬として承認を取得したと発表しました。血糖値を下げるためのインスリンの分泌を促進するホルモンにはGIP:グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチドとGLP-1グルカゴン様ペプチド-1がありますが、チルゼパチドこの両方の分泌を多くします。そしてその副作用として食欲不振があります。ルドビク先生達の調査では3ヶ月後には1週間に5mg注射グループで体重が平均1.9kg減少し、10mg注射グループでは平均3.6kg減少し、15mgでは5.5kg減少しました。しかし、肥満症の患者さんの治療に役立ちます。青野先生達はチルゼパチドの登場に伴い肥満症治療戦略は大きな変換が訪れると期待されると書いています
 チルパチドが先に発売されたアメリカでは、体重が落ちるために美容整形でも多く使用され、品薄となったため日本での発売が遅れました。しかし、2023年から日本でも処方可能となる予定です。日本での販売は田辺三菱製薬が行い、商品名はマンジャロです
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