インスリンの合成ができるまでは、牛と豚の膵臓から抽出していました。
血糖・インスリン・グルカゴンは測定できます。
みなさんは、インスリンは血糖を下げるのは知っていますが、そのインスリンが働く場所はよくわかりませんね。それを理解するためには、空腹時や睡眠時の食事からのブドウ糖の供給がない状態を考える必要があります。空腹時はグリコーゲンの分解と糖新生で、ブドウ糖を供給します。
グリコーゲン(肝臓) 肝臓に貯蔵されているグリコーゲンは、グルカゴン、アドレナリンの刺激によりホスホリラーゼにより分解され、空腹時(食後20時間まで)の血糖源となります。 筋肉のグリコーゲンは乳酸(嫌気性解糖)となり(骨格筋の解糖系で生じ)、血流を介して肝臓に運ばれ糖新生の材料となり、グルコースと して骨格筋に戻され、一巡し回路が出来上がります。
インスリンの作用
肝臓でのグリコーゲンの分解とタンパク質(アミノ酸)の分解による糖新生を抑制します。
インスリンの主な働きは、全身のほぼ全ての臓器細胞にブドウ糖を取り込ませ、肝臓や筋肉でブドウ糖からグリコーゲン(貯蔵糖)が合成されるのを促進します。 また、貯蔵糖の分解抑制、脂肪組織で脂肪の合成促進、脂肪の分解抑制をします。 つまり、血糖調節以外に脂肪蓄積にも使われているのです。