糖尿病は、血糖値を下げるインスリンというホルモンがうまく作用しないことで、血糖値が上がる病気です。体内でインスリンをつくれないために起こる1型糖尿病に対し、インスリンがうまく働かなくなることで発症する2型糖尿病は、世界中で患者が増加しています。
理化学研究所を中心とした研究グループは、2型糖尿病を引き起こす、インスリンの作用低下に関係する代謝物と、腸内細菌を特定しました。この成果は将来、2型糖尿病の発症を予測し、病気になる前に治療に結びつけることにつながると期待できます。2023年制作。
発表者
理化学研究所生命医科学研究センター
粘膜システム研究チーム
大野 博司 チームリーダー
窪田 哲也 上級研究員(研究当時)
竹内 直志 特別研究員(研究当時)
理化学研究所統合生命医科学研究センター(研究当時)
小安 重夫 センター長
(現 理研生命医科学研究センター 免疫細胞システム研究チーム チームリーダー)
関連リンク
(1)2023年8月31日プレスリリース「インスリン抵抗性に関連するヒト腸内細菌の網羅的解析―腸内細菌を利用した糖尿病の治療介入につながる成果―」:
https://www.riken.jp/press/2023/20230831_1/
(2)理化学研究所:https://www.riken.jp/
(3)粘膜システム研究チーム:https://www.riken.jp/research/labs/ims/intest_ecosys/index.html
(4)生命医科学研究センター: https://www.ims.riken.jp/
(5)動画テキストファイル(PDF 1.6MB):https://www.riken.jp/medialibrary/riken/pr/videos/insulin.pdf