やせ型2型糖尿病の治療

やせ型2型糖尿病の治療

非肥満・インスリン分泌不全
1 DPP-4阻害剤(インスリン分泌・効果促進)
GLP-1受容体作動薬はDPP-4による分解を受けにくく、すい臓を1日中刺激していますので、すい臓が弱っているやせ型2糖尿病にはやや使用しにくいのです。それでやせ型2糖尿病には第一選択ではありません。

2 ビグアナイド薬(主に肝臓でインスリン抵抗性を改善・糖新生抑制・抗グルカゴン作用)メトホルミン
3 αグルコシダーゼ阻害薬(小腸でのブドウ糖吸収阻害)
4 グリニド(超短期インスリン放出)
インスリン抵抗性は肥満にともない起こり、痩せ型の糖代謝異常はインスリン分泌障害が主体で、インスリン抵抗性はあまり関係していないと考えられています。痩せた女性の耐糖能異常にも肥満者と同様にインスリン抵抗性や脂肪組織障害が生じていますが、この原因は筋肉量の減少で、タンパク質不足・運動不足が原因と考えられています。
糖尿病は贅沢病ではありません。貧困病なのです。
基本的には手軽なパンやお菓子や清涼飲料水などの安い食材を中心とした生活が原因です。男性でも同様です。砂糖・果糖ブドウ糖液糖・人工甘味料などを避けるとともに、安価なパン・パスタ・ラーメン・うどん・丼物・安い出来合いの総菜を避けなければなりません。安価なパン・パスタ・ラーメン・うどん・丼物・安い出来合いの総菜には、比較的高価なタンパク質は含まれていません。そして決定的に水溶性食物繊維が足りません。たべるインスリン製剤が足りないのです。
基本はなるべく安い良質のたんぱく質を摂取して、筋肉・内臓・皮膚・髪の毛・爪を元気にすることです。

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