糖尿病治療の分野では随一といわれる賞を、治療や予防などで基幹病院と地域のかかりつけ医をつなぐ役割りに積極的に取り組んでいる県内の看護師チームが受賞しました。
「鈴木万平糖尿病国内賞」を受賞したのは、佐賀大学医学部附属病院や県医療センター好生館などに勤務する看護師らで構成する、「佐賀県糖尿病コーディネート看護師」です。
佐賀県は糖尿病やメタボリックシンドロームにかかる割合が高い一方、専門医が30人あまりと他県と比べ少ないことが課題だということです。
コーディネート看護師は医療機関に出向きインスリン治療導入などの診療支援を行い、専門医がいなくても専門的治療が受けられる体制を整えるなど、大きな基幹病院と地域のかかりつけ医をつなぐ役割を果たしています。
【県糖尿病コーディネート看護師(伊万里有田共立病院)黒髪美幸さん】
「まさかこんな賞をいただけるとは思っていなかったので、本当に驚いている」
【県糖尿病コーディネート看護師運営委員(佐賀大学医学部附属病院)永渕美樹さん】
「これからは発症予防から重症化予防まですべての面で活動していきたい」
関係者によりますと、県内で人工透析に占める糖尿病の患者数は当初全体の54%でしたが、コーディネート看護師の導入から10年ほど経った2021年には37.4%まで減少したということです。