糖尿病足病変。感染症科医からしてみると、嫌気性菌や緑膿菌をカバーするかとか、骨髄炎を合併していないかとか、そういった感染という現象を中心とした治療に徹してしまいがちなのですが、改めてその診療バンドルを見直してみると、様々な診療科や部門の助けを借りる必要があることに気づかされます。まとめてみると、❶ 外科的デブリドマン、❷ 末梢動脈疾患の管理、❸ 抗菌薬治療、❹ 免荷、❺ 創部ケア、❻ 血糖コントロール、❼ 皮膚の並存疾患の治療、❽ 社会的バリアへの配慮といった具合です。そして、それぞれの項目の専門性も決して低くはありません。「うちの病気じゃありません」からの脱却が糖尿病足病変のマネジメントの第一歩であることを思い知らされるわけです。
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