“ペットボトル症候群”に注意、糖分摂りすぎで倦怠感や意識障害など…「糖尿病」のような症状【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

“ペットボトル症候群”に注意、糖分摂りすぎで倦怠感や意識障害など…「糖尿病」のような症状【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

13日も各地で、暑い一日となりました。この時期に注意が必要なのが、「ペットボトル症候群」です。実際にクリニックでも、患者が増えているようです。

■要注意 ペットボトル症候群 “ゼロシュガー”リスクは?

加藤シルビアキャスター:
これからの季節、注意していただきたいのが「ペットボトル症候群」です。水分補給のために糖分入り飲料を大量摂取することで、倦怠感や意識障害など、“急性の糖尿病”のような症状を引き起こしてしまうことがあります。

例えば甘い炭酸飲料2~3リットルを数時間で飲むと、ペットボトル症候群を引き起こす可能性があるそうですが、他にも注意する飲み方はあるのでしょうか。いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長に話を聞きました。

▼ゼロシュガードリンクや、糖類ゼロのアルコール飲料は?
「問題なし」。しかし、糖類ゼロといっても、全くゼロではない場合もあります。ある基準では、0.5グラム未満であれば「糖類ゼロ」と表記してもいいことになっています。これらを大量に飲んでも、ペットボトル症候群にならない可能性は高いのですが、油断はできません。

▼『2~3杯の甘いコーヒーや紅茶』、または『糖分入り飲料+水やお茶を一緒に飲む』
「問題なし」。ただ、甘い飲料とお水を1対1の割合で飲むこと。ひと口ずつ交互に飲む必要はありません。1日で同じ量になればOK。

■大量摂取で急性糖尿病も シニアが気をつけることは?

ホラン千秋キャスター:
冷えた味の濃い飲み物をぐびぐび飲むと気持ちがよいですが、注意も必要ですね。

伊藤院長:
カロリーを消費した場合は糖分が必要な時もあります。しかし連続的にリッター単位で甘いジュースを飲むことを習慣にしないでください。

習慣となってしまった方が暑さで脱水して、さらに糖分入りの飲料を飲んでしまうと、高血糖、そこから多尿が起こり、血管内脱水し、膵臓がもう耐えきれなくなり、急性の糖尿病を発生してしまう恐れがあります。

甘いものを飲んだらその後に、甘くない水やお茶などをできれば2本、3本と飲んでいただいです。

井上貴博キャスター:
シニアの方が気をつけるポイントはありますか?

伊藤院長:
水分を摂取することは非常に重要なので、ペットボトル症候群を過度に恐れる必要はありません。

ただシニア世代のなかには潜在的な糖尿病になりかけている人もいます。そういった方々が甘いものをたくさん連続的に大量摂取した場合は、一気に糖尿病になる可能性もありますので、ご自分の膵臓の機能を把握すること。健康診断のデータなどで自覚をしておくことが大切です。

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<プロフィール>
伊藤博道 さん
いとう王子神谷内科外科クリニック 院長
多くの感染症患者を診療
日本呼吸器学会専門医

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