「今の自分のままでいい」不治の病=1型糖尿病の10歳の女の子 小さな体で病と向き合う #shorts #utyテレビ山梨 #uty #1型糖尿病

「今の自分のままでいい」不治の病=1型糖尿病の10歳の女の子 小さな体で病と向き合う #shorts #utyテレビ山梨 #uty #1型糖尿病

JR甲府駅南口では、信玄公像が青くライトアップされています。

これはインスリンの発見者の誕生日がきょう14日であることから、糖尿病の早期発見などを呼びかける「世界糖尿病デー」のキャンペーンの一環です。
その糖尿病は国内では579万人以上が治療を受けていて1型、2型などがあります。

患者がおよそ370万人と最も多い2型は生活習慣が主な原因で、中高年での発症が多く、1型は自己免疫の異常が主な原因で、低年齢での発症が多く患者はおよそ14万人います。

この1型糖尿病と向き合い、前を向いて生活する山梨県都留市の10歳の女の子を取材しました。

矢野明希さん:
「自分はそのまんま健康のままでいると思っていたけど、急だったから…」
「自分は病気でみんなと違うんだって、よく考えたらまた泣いた」

都留市の小学5年生 矢野明希さん10歳。

1年前、体調不良で病院に行った際、糖尿病だと分かりました。

西垣友香キャスター:
「この白い箱は?」
矢野明希さん:
「これは(血糖値を)実測するためのものとか、インスリンを打つためのものがいっぱい入ってる」
「外に出るときは必ずこれを持っていく」

診断されたのは「1型糖尿病」。
自己免疫の異常で血糖値を下げるインスリンが出なくなり、放っておくと命にかかわる病気です。

山梨大学医学部附属病院 小児科 成澤宏宗医師:
「(1型は)2型糖尿病とは違って生活習慣が糖尿病発症には無関係であることが知られています」

西垣友香キャスター:
「(1型糖尿病は)どんな治療をしていくのでしょうか」
山梨大学医学部附属病院 小児科 成澤宏宗医師:
「食べる食事の量によってインスリンの量を決めていく頻回注射療法や、(装置で)インスリンの持続投与する治療を行います」

西垣友香キャスター:
「注射はいつまでやればいいんですか」
山梨大学医学部附属病院 小児科 成澤宏宗医師:
「現代の治療では一応、一生続けていくことになります」

あまりに非情な宣告でした。

矢野明希さん:
「(入院中)一人部屋のときに久しぶりにお母さんに会ったときに…、なんか…泣きはした」

余儀なくされた1か月の入院生活中、母親とやりとりしたスケッチブックには心の声が記されています。
「あきがんばってるよ 待ってて あきも大すき」
「早く会いたい ねえいつくるの 会いたい(×1億)」
「地獄から出たい」
「家に帰りたい」

矢野明希さんの母親 あずみさん:
「どうしよう より、気づいてもらえてよかった」
「とりあえず(病院で)聞こえてきた単語を調べて、知るところからでした」

教員:
「サンズイがつく漢字、頭に思い浮かべて?」
矢野明希さん:
「はいはいはい!」
教員:
「はい、あきさん」
矢野明希さん:
「港!」

小さな体で1型糖尿病との日常に向き合わなくてはいけません。

給食の時間。

明希さんはまず自分の血糖値を測り、配膳された食事の糖を計算します。
そこで必要な量のインスリンをペン型の注射器でお腹に注射します。

西垣友香キャスター:
「給食前に準備すると大変じゃない?」
矢野明希さん:
「大変だけど、もう1年になるから慣れた」
「いつもは児童会室で打つ

西垣友香キャスター:
「なんで?恥ずかしい?」
矢野明希さん:
「周りがまず男の子いっぱいだし、あまりこの辺では打ちたくないかな」

思春期の悩みもありました。
しかし明希さんの周りには笑顔が絶えません。

矢野明希さん:
「あははは」

友だちとバトミントンを楽しむ明希さん。

西垣友香キャスター:
「普段あきちゃんがインスリンの注射うっているのはどう見てる?」
〇友だち:
「痛そうですけど仕方ないこと」
「体育とか普通に思いっきり遊んだ後は心配しちゃうところもあるけど」
□友だち:
「うちもそういうところもある」
〇友だち:
「でもやっぱり前と同じように接している」
□友だち:
「普通の暮らしみたいになっているから」

西垣友香キャスター:
「どう、あきちゃん。お友達の話聞いて?」
〇友だち:
「うれしいって言いなさい」
矢野明希さん:
「うれしい…(笑)」

不治の病ともいわれる1型糖尿病。

インスリン療法は毎食前の注射か、インスリンポンプという装置を体につけ、血糖コントロールを一生続ける必要があります。

矢野明希さんの母親 あずみさん:
「どういう治療法をどういう形で続けていくのか、今10歳なので、あと10年の間に、自分に合うようなとか負担をどうするかと色々試しながら選択していく」

生活が一変した明希さん。糖尿病に向き合いそして受け入れています。

矢野明希さん:
「今の自分のままでいいと思う」
「みんなは病気がかわいそうとか言うけど、自分は神様からもらったものだから大事にしないとダメって思った」

そんな明希さんの将来の夢は。

矢野明希さん:
「1型糖尿病のユーチューブをやりたいな。1型糖尿病でもこんなことはできる。こういう企画もできるっていうのは教えてあげたい」

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