今回は、「猛毒ドクトカゲの『よだれ』が現代医療に役立つ理由」について解説します。
アメリカ南西部やメキシコ北西部に生息するアメリカドクトカゲは、「ヒラモンスター」という異名を持つ有毒生物です。 このトカゲの唾液腺から発見された物質「エクセンディン-4」が、現代医療で2型糖尿病治療薬や腫瘍検出技術に利用され、大きな成果を上げています。
エクセンディン-4は、人間のインスリン分泌に関連するホルモン「GLP-1」と似た作用を持ち、GLP-1受容体作動薬として治療薬に応用されました。 2005年にアメリカで初めて承認され、日本では2010年から使用可能に。 世界の売上ランキングでは関連薬が上位を占めるなど、糖尿病治療に欠かせない存在となっています。
さらに、エクセンディン-4を活用した新しい画像診断技術「エクセンディンPET/CT」が、従来の方法では発見困難だった膵臓腫瘍「インスリノーマ」の検出率を飛躍的に向上させました。 この技術は、患者への負担軽減や検査精度の向上に貢献し、医療現場での革新をもたらしています。
毒性を持つ生物の研究は、恐怖や偏見を乗り越えた先に、人類の健康に資する発見をもたらす可能性を秘めています。 今回の解説を通じて、アメリカドクトカゲの「毒」から生まれた医療技術の素晴らしさを知り、その奥深い科学に触れてみてください。
■目次
00:00 オープニング
00:31 ①有毒爬虫類と医療の意外な結びつき
02:20 ②砂漠の怪獣が支える糖尿病治療
04:56 ③わかりにくい膵臓腫瘍の可視化
06:55 ④毒の唾液が活かされる革新的技術
08:51 【まとめ】
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