この資料は、2型糖尿病治療薬が認知症の発症リスクに与える影響を包括的に調査したメタ解析研究の抄録です。研究グループは400万人以上のデータを分析し、薬の種類によって認知症の予防効果に明確な差があることを明らかにしました。特にSGLT2阻害薬が最も高い減少効果を示し、次いでGLP-1受容体作動薬、チアゾリジン薬、DPP-4阻害薬の順で有効性が確認されています。一方で、インスリン製剤の使用は逆に認知症のリスクを高める可能性があると指摘されています。メトホルミンやスルホニル尿素薬など、他の一般的な治療薬については有意な関連性が見出されませんでした。この結果は、糖尿病患者の長期的な脳の健康を維持するための薬剤選択において、重要な科学的根拠を提供するものです。
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https://note.com/yuyukampo
■記事
https://note.com/yuyukampo/n/n1a33f0f09a55
■PubMed
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41126557/