6日、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大阪大学の坂口志文特任教授。1型糖尿病の患者と家族を支援する県内の団体からも喜びの声が聞かれました。
【認定NPO法人日本IDDMネットワーク 岩永幸三理事長】
「もう拍手、ウルウル来ました。本当に、これまでお付き合いのあった先生がノーベル賞を取られるということに関しては、嬉しかった。それに尽きますね。」
岩永幸三さんが理事長を務める認定NPO法人日本IDDMネットワーク。
1型糖尿病の患者や家族を支援しています。
2019年には、1型糖尿病の根絶につながる研究促進のために設けた賞を坂口さんに贈っていました。
1型糖尿病は、自分自身の免疫反応で血糖値を調整するインスリンを分泌する細胞が壊れてしまう病気で、原因不明と言われています。
免疫反応の暴走を抑える、ブレーキ役の「制御性T細胞」を発見した坂口さんのノーベル賞受賞に対し、岩永さんは今後への期待も語りました。
【認定NPO法人日本IDDMネットワーク 岩永幸三理事長】
「1型糖尿病を、とにかく発症のメカニズムを解明していただいたりそれからそれをどう制御していくかとか膵島という細胞を移植していくときに、先生の研究がどうやって効果を(生み)うまく移植がいくかということ、我々患者家族は期待しています」
今回の発見は1型糖尿病だけでなくがんやアレルギーなどにも応用されることが期待されているということです。