糖尿病の症状で痩せることがある⁉相模原内科 │ 糖尿病関連動画まとめ

糖尿病になると、体重が減ることがあります。
ご存知だったでしょうか？
時々ですね、数ヶ月もしくは1年前ぐらいの健康診断の結果を持ってきていただいて、血糖値が高い、尿に糖が出ている、HbA1cという糖尿病の値が高い。
健康診断では、早めに病院に行くようにと言われていたにも関わらず、そのままにしてしまった。
そしたらですね、食生活を変えていないのにだんだん体重が下がってきていた。
このままの食生活・運動習慣で大丈夫だなと思って、そのままにしていたという方が時々いらっしゃいます
あなたはこういった事になっていないでしょうか？
糖尿病は進行すると、体重が減ってしまうことがあります。
今日はですね、この糖尿病の症状として体重減少というものがあるのをわかりやすく説明したいと思います
糖尿病というのは、血糖値が高い状態が続いてしまっている状態。
インスリンという血糖値を下げるホルモンが十分に働かなくなっている状態を糖尿病という風にいいます。
糖尿病には2つのタイプがあります。
やせ型で糖尿病の方はもしかすると、インスリンというホルモンが膵臓からたくさん出なくなっているのかもしれません。
インスリンが出る量が減っているのかもしれません。
インスリン分泌不全型と言ったりもします。
あとは肥満型のタイプですね。
インスリンというホルモンはいっぱい出てるのにインスリンが効かないタイプですね。
血糖値を下げることができない。
インスリン抵抗性と言ったりもします。
こういった2つのタイプがあります。
どちらのタイプもですね、糖尿病が進んでしまうと体重が減ってしまうことがあります。
それは、こういった理由によるものです。
血糖値が高い状態が続くと、インスリンという血糖値を下げるホルモンがうまく働かなくなってしまいます。
インスリンというホルモンが無いと、体は血液中のエネルギーである糖をですね、細胞の中に取り入れることができないんですね。
筋肉然り、脂肪然りですけど、血液中の糖をエネルギーとして取り入れて使うことができなくなります。
血糖値が高いのに、すぐそこの血管の中にはたくさん糖分があるのに、それをエネルギーとして使えない状態になっています。
糖尿病
特にすごく悪くなるとですね、インスリンというホルモンによって、なかなか血糖値が下がらない状態。
つまり、血液中の糖を細胞がうまく取り込んで利用できない状態ということになっています。
そうするとですね、体はエネルギー源が無くなってしまうのでどうするか、何と筋肉や脂肪を分解してエネルギーに変えようとします。
そうすると、だんだん脂肪や筋肉が減ってしまうので、体重が減っていく。
体重が減ったら血糖値も下がるんじゃないかという事なんですけど、ちょっと違うメカニズムなので決して体重が減ったからといって良いとは言えません。
体重減少がずっと進んでしまうと、さまざまな健康障害が出てきますので注意が必要です。
なので、糖尿病の方。
普通の食生活・運動習慣なのに体重が減ってるという方は、是非かかりつけの先生に相談してみた方がいいです。
最近、糖尿病のお薬で食欲を落として体重が落ちたりですね、尿から糖を出すお薬が体重減少効果があったりとか、注射も体重が落ちるようなお薬もありますけど、そういったものを使ってないのに体重が減っている方は是非かかりつけ医の先生に相談するようにしてください。
血液中の糖をうまく体が使えないと、筋肉や脂肪細胞の中にある脂肪酸というものをエネルギー源として体は使うようになります。
脂肪酸というものは、肝臓でケトン体というものに変換されてですね、脳だったり、いろんな体のエネルギー源として利用されます。
このケトン体というのが多くなると、尿の中にケトンというものが出てくるようになります。
例えば糖尿病で受診した時に、尿検査をした時に尿の中に糖がたくさん出ている。
プラス、ケトン体というのがたくさん出てる場合、糖尿病がある程度進行している可能性があります。
軽症・中等症ではなく、重い可能性がありますので是非、先生の話をよく聞くようにして下さい。
人によっては入院が必要だったり、早めのインスリン治療が必要な方もいらっしゃいます。
今日はですね、糖尿病で体重が減ってしまうことがあるという事について説明しました。
糖尿病の症状の1つとして、体重減少があります。
体重が減るお薬を使っていないのに、糖尿病と診断されて食生活・運動習慣を変えないでそのままずっと来ていたら、なぜか体重が下がってきたという方。
是非、早めに病院を受診するようにして下さい。
また、かかりつけ医の先生に相談するようにして下さい。