オランザピンはなぜ糖尿病が禁忌項目となっているのか?どのようなメカニズムで血糖値を上昇させてしまうのか?をまとめました👇
①作用機序としては、膵臓のβ細胞において、オランザピンがプロインスリンからインスリンへの構造形成を阻害し、インスリン分泌が抑制されることにより血糖値が上昇してしまうことが一つの要因と考えられています。Elife. 2020 Nov 17:9:e60970. (PMID: 33198886)
②歴史を遡ると、2002年に糖尿病性ケトアシドーシスによる死亡例が報告され、イエローレターが発出されたことが禁忌項目に挙げられたきっかけとなります。
この時の状況はこのような経過が記載されていました。
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オランザピン服用中の精神分裂病、今で言う統合失調症の患者。90 kg 前後の体重があり、日頃から大量の清涼飲料水を服用する習慣がありました。ある日突然、立ったまま意識障害、眼球上転、失禁している状態で発見され、血糖値は 1500 mg/dL を超えており、糖尿病性ケトアシドーシスと診断された後に全身状態が悪化し、致命的経過に至ったことが記載されています。
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ただ、ここで考えたいのが患者背景の違いです。
イエローレターの対象は主に肥満体系の統合失調症患者でしたが、がん患者の制吐療法として用いる場合は状況が大きく異なります。この2つのパターンを一色単に混合して評価しても良いのでしょうか?
実際、FDA では、糖尿病はオランザピンの禁忌項目ではなく、あくまでも注意レベルの扱いです。そして、現在、国内の医療関連の学会でも糖尿病禁忌の解除に向けた動きがあります。
また、オランザピンの代替案として抗うつ薬のミルタザピンを用いた制吐療法の研究も進んでいますが、エビデンスはまだ乏しい状態であり、表立って推奨できる域にはまだ辿りついていません。Lung Cancer. 2024 Jun:192:107801.(PMID: 38678830)
オランザピンの禁忌項目である糖尿病にまつわる背景と最新の動向をしっかりと見据えていきましょう!
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