こんにちは、薬剤師ロクガツです。
今日は、心不全、慢性腎臓病など幅広い適応を持つ糖尿病治療薬、SGLT2阻害薬をを見ていきましょう。
糖尿病の薬は、大きく分けるとこの8種類。血糖を下げる薬、と一言でいっても、実は働き方がかなり違います。
イメグリミングリニド
SU薬
DPP-4阻害薬
GLP-1受容体作動薬
チアゾリジン薬
ビグアナイド薬
α-グルコシダーゼ阻害薬
SGLT2阻害薬
今回注目するのは、SGLT2阻害薬。もともとは糖尿病治療薬ですが、今では心不全や慢性腎臓病にも使われる薬があります。
ただし、ここが大事。SGLT2阻害薬なら全部同じ、ではありません。1型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病など、適応は薬剤ごとに違います。
今回はその中でも、慢性心不全と慢性腎臓病の適応を持つ、ジャディアンスとフォシーガに注目します。
SGLT2は、腎臓の近位尿細管でブドウ糖を再吸収する輸送体です。ここを阻害すると、ブドウ糖が尿中へ排泄され、血糖を下げます
糖とナトリウムが尿に出ると、水分も一緒に引っぱられ、浸透圧利尿が起こります。
これが体液量や心臓への負担に関わります。
さらに、ナトリウムが腎臓のセンサーに多く届くことで、糸球体に入る血管がしまり、糸球体の圧を下げる方向に働きます。
つまり、SGLT2阻害薬は、いわゆる利尿薬ではありません。
ただし、尿量や体液量に影響するため、脱水、血圧低下、ふらつきには注意が必要です。
また、尿に糖が増えることで、尿路感染症や性器カンジダ症にも注意します。
今日のポイントです。SGLT2阻害薬は、もともと糖尿病治療薬。でも薬剤によっては、慢性心不全や慢性腎臓病にも使われます。ただし適応も用量も薬ごとに違うので、名前ごとに確認するのが大切です。それではまた。