グリニド薬
1 全体像
こんにちは、薬剤師ロクガツです。糖尿病治療薬は、大きく分けるとこの9種類。今回は、食後の血糖値を下げる、速効型インスリン分泌促進薬、グリニド薬を見ていきましょう。
2 適応症・用法用量
グリニド薬は、空腹時血糖は比較的高くないけれど、食後に血糖が上がりやすい患者さんで使われます。食事に合わせて、食直前に服用します。
一般に「食直前」は食事の10分以内を指します。ただしグリニド薬では、薬ごとに服用する時間が異なります。
薬 服用タイミング
ナテグリニド 食直前10分以内
ミチグリニド 食直前5分以内
レパグリニド 食直前15分以内
3 作用機序
グリニド薬は、膵臓のβ細胞にあるKATPチャネルを閉じる薬です。すると細胞内にカルシウムが入り、インスリンが分泌されます。
食事前にインスリンを出しやすくすることで、食後の血糖上昇を抑えます。
4 薬の特徴
グリニド薬は、体内にすばやく吸収され、比較的早く作用が切れます。そのため、食事のタイミングに合わせて、短時間でインスリン分泌を促せるのが特徴です。
一般にSU薬ほど血糖を下げる力は強くありませんが、食後高血糖を狙って使いやすい薬です。食事を抜くときは、その食事分は服用しないことがあります。
シックデイで食事が摂れない場合も、原則中止となるため指示を確認します。
5 まとめ
グリニド薬は、食事の直前に飲み、食後血糖を下げる薬です。空腹時血糖は比較的落ち着いていて、食後高血糖が目立つ患者さんで使われます。
大切なのは、薬ごとの服用タイミングと、食事を抜くときは飲まないこと。受け持ち時には、食事量と内服の有無、シックデイ時の指示を確認します。それではまた。